日照は、快く受け入れて、日射は、完全に拒絶したいのが人情です。鬼は外、福は内、と同じです。日照は味方、日射は敵。このように割り切って日照と日射を区別して欲しいものです。冬の日照は、ほんとうにありがたいもの、反面、夏の日射は、こりごりという具合です。さて、日射防止策の第一は、屋根の庇を深く出して、外壁面に、真夏の正午前後の直射日光を当てないようにすることが基本です。夏の太陽位置は高いし、軒の出の深さと、外壁の相関関係はだいたいすぐ計算できます。日本では夏至の太陽の差し込む角度がほぼ七八度ぐらいですから、すぐ分かります。普通、建物の外壁受熱量は意外と高いもの、したがって、壁の内部に断熱材料を十分使うのです。しかし、外気温が上昇している真夏ですから、外壁面に直接、日射熱を当てないことに越したことはありません。軒の出の少ない住まいでは、どうしても夏の暑さに不利でしょう。また、植栽で日射を防ぐ工夫も元来ありました。南面、南西面などの、太陽の受熱量の高い部分には、落葉高木を植えます。その生い茂った葉が陽光を遮り、壁面を受熱から守ります。たまたま家相で、西北の隅に高木あるとき、お金がたまり家族みな健康なり、と、理にかなっています。